薬剤科

基本方針

平成25年10月からの全面院外処方開始に伴い、薬剤師業務が入院患者中心へと移行しました。私達は医薬品の供給や調剤を行うだけではなく、病棟活動や各種医療チームへの参画を通じて、患者一人ひとりに対して薬学的ケアを実践し、安心かつ安全な医療を提供できるように心がけています。 これらの業務を通じて知り得た情報は、地域の中核を担う病院として、学会発表や近隣病院・保険薬局への勉強会の開催などを通じて情報共有を図り、枚方市東部地域における病診薬連携にも積極的に取り組んでいます。

特色

調剤業務
処方箋に基づき、主に入院の内服薬・外用薬・注射薬の調剤を行っています。その際、PDA端末を活用することで、薬剤の取り違い防止に取り組んでいます。 注射調剤ではオーダされた注射処方箋の投与量・投与速度・投与経路・投与間隔などを確認し、外来および入院患者の注射薬を調剤しています。調剤した注射薬は、注射ラベルと共に一施用ごとにセットし、病棟へ供給しています。処方箋には検査値が印字されるようになっており、薬剤師は用法用量や休薬期間などが適切かを確認しています。また、電子カルテに入力された処方内容は、薬剤科の部門システムによる注射薬を含めた相互作用チェックが可能となっており、有効で安全な薬物治療に貢献しています。
抗がん剤業務

入院・外来化学療法に使用する全ての抗がん剤は、薬剤師が安全キャビネットで調製を行っています。抗がん剤の処方内容は化学療法委員会で妥当性が精査され、登録されたレジメンに基づき処方されるため、化学療法の安全な施行が可能となります。 また、外来化学療法室において、化学療法の説明や副作用の確認、処方提案などに薬剤師が関わることで、日々の生活を送りながら安心して治療に専念できるように努めています。

化学療法レジメン一覧

無菌調製業務

中心静脈栄養を中心とした高カロリー輸液の混合調製を行っています。 高カロリー輸液は他の投与方法と比べて感染リスクの高く、クリーンベンチで無菌的に調製することで、細菌汚染の防止に努めています。 また、複数の薬剤師で各注射薬の配合変化や相互作用などを確認しています。

医薬品情報〔DI〕業務
医薬品に関する適切な情報(相互作用・副作用・その他安全性情報など)を収集・評価することで、医薬品を適正かつ安全に使用するために医師や看護師など医療従事者への情報提供を行っています。 また、緊急安全性情報など速やかに情報提供すべき情報については、病棟専任薬剤師と連携して早急に他の医療従事者へ情報提供することで、安全な薬物療法の確保に努めています。
病棟業務
全病棟に病棟専任薬剤師を配置し、持参薬の確認、患者・ご家族への服薬指導、個々の全身状態を考慮した処方提案などの業務を行っています。また、各診療科カンファレンスに参加し、入院患者に適正で安全な薬物治療が提供するために薬学的ケアを実践しています。
チーム医療
ICT、AST、NST、DST、褥瘡対策などのチームに参画し、積極的に情報提供や処方提案などを実施することで薬剤師としての職能を発揮しています。また、他の医療スタッフと共同開催している糖尿病教室、肝臓病教室、心不全教室などを通じて、患者教育にも取り組んでいます。
治験業務
薬剤科では企業治験、医師主導治験、臨床試験に関わる試験薬の調剤・管理を行っています。 治験を実施するにあたって、事前に治験薬の調剤・保管管理等に関わる実施上の問題点などを確認し、治験コーディネーター(CRC:clinical research coordinator)と連携をとりながら、治験事務手続き、実施準備、治験薬の調剤や保管管理等を行っています。

治験を受けられる方へ

業務実績

【2019年度】
・吸入指導における地域連携セミナーの評価. 第68回共済医学会(札幌), 2019.10.
【2018年度】
・自験例を参考にCT画像からインスリン注射部位の皮下腫瘤に対応した一症例. 第7回日本くすりと糖尿病学会学術集会(名古屋), 2018.10.
・レミフェンタニル静注用の先発品と後発品におけるコアリング発生要因. 日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会 第12回学術大会(京都), 2018.8.
【2017年度】
・地域保険薬局の資質向上に向けた病院薬剤師の役割~トレーシングレポートを用いた副作用をモニタリングの強化とその先に~. 近畿薬剤師合同学術大会2018(京都), 2018.2.
・ハイフローセラピーが吸入薬に及ぼす影響に関する検討のパイロットスタディ. 第27回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会(仙台), 2017.11.
・当院における転倒・転落のインシデントと睡眠薬の関連性に関する研究報告. 第27回日本医療薬学会年会(千葉), 2017.11.
・The relationship between taking Calcium blocker and Drug-induced parkinsonism(DIP). XXIII World Congress of Neurology(Kyoto), 2017.9.
【2016年度】
・インスリン注入保持時間に着目した自己注射手技の実態調査. 第5回日本くすりと糖尿病学会学術集会(神戸), 2016.10.
・病薬間における吸入療法の情報共有〜薬剤師地域連携研究会を通じて〜. 第26回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会(横浜), 2016.10.
・保健薬剤師と病院薬剤師の共働作業による 外来患者の安全管理. 第26回日本医療薬学会年会(京都), 2016.9.
・薬剤師による薬剤自己管理評価チェックシートを用いた管理方法の検討. 第26回日本医療薬学会年会(京都), 2016.9.
・検査値を院内処方箋に表示することによる疑義照会内容の変化〜カリウム値を中心に〜. 第26回日本医療薬学会年会(京都), 2016.9.
・副作用自覚症状チェックシートを用いた新人薬剤師教育体制の構築. 第26回日本医療薬学会年会(京都), 2016.9.
【2015年度】
・嚥下機能への薬剤の影響に関する検討〜薬剤性嚥下障害が疑われた1症例〜. 第31回日本静脈経腸栄養学会学術集会(福岡), 2016.2.
・当院におけるバンコマイシン処方設計への薬剤師の積極的介入. 第31回日本環境感染学会学術集会(京都), 2016.2.
・大阪府病院薬剤師会における若手薬剤師の医療安全への取り組み現状調査. 第37回日本病院薬剤師会近畿学術大会(神戸), 2016.1.
・インスリン注射部位における異常の発症要因に関する検討. 第65回日本薬学会近畿支部大会(富田林), 2015.10.
・当院における疑義照会内容の集計と分析. 第64回共済医学会(高松), 2015.10.
【2014年度】
・病棟薬剤業務における医師・看護師へのアンケート調査と今後の展望. 第36回日本病院薬剤師会近畿学術大会(和歌山), 2015.1.
・アンケート調査から見た病棟薬剤師の役割とその展望. 第63回共済医学会(名古屋), 2014.10.

資格認定

日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 1名
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師 2名
日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士 1名
日本くすりと糖尿病学会 糖尿病薬物療法准認定薬剤師 1名
日本老年薬学会 老年薬学認定薬剤師 1名
日本認知症ケア学会 認知症ケア専門士 1名
日本アンチ・ドーピング機構 公認スポーツファーマシスト 1名
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 3名
日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師 2名
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 2名

教育体制についてはこちら

スタッフ紹介

16名の薬剤師が院内における薬の専門家として、安心・安全な薬物治療を提供するために日々業務を行っています。

スタッフ構成

薬局長 河野 修治
主任 東儀 明恵
副主任 堀田 千里
副主任 中谷 丈之
副主任 山本 浩之

地域連携

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